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定年後の稼ぎ力

著者 宮津 大輔(みやつ だいすけ)

発売 日経BPマーケティング 2019年12月23日 第1版第1刷発行

アート・コレクター 横浜美術大学教授 森美術館理事

(1)人生ドン底時代に生まれた「人生二刀流」理論

著者のドン底であったサラリーマン時代から生み出された理論ですので、薄っぺらい机上の理論ではないところに凄みを感じ読み応えのある本です。
 私は、定年後ひとり起業(2021年4月にグロナビを設立開業)をしましたが、意思決定(覚悟)したのは、定年2年前ですので、もう3年早くこの本と出会えていれば、定年後の景色は変わっていたかもしれません。
 したがって、二刀流はしていませんが、本業のライスワーク(食い扶持を稼ぐ仕事)をライフワーク(生きがいを追求する仕事)に自分企画しましたので、基本的な考え方は共感しました(目からうろこです)。今は、働き方改革で、副業解禁の時代になるでしょうから、著書は、その点で先駆的な本であり、これから定年後のキャリア形成の道しるべになると思います。

(2)実践!「人生二刀流」開眼メソッド

開眼メソッドに、この著書の独自性が埋め込まれています。それは、以下のメソッドです。
 ●自分を漢字1文字で表す
 ●自分の存在・属性を確認する
 ●人生棚卸
 ●自分株式会社 中・長期計画
 ●自分の強みと弱み
 ●人脈マップ
 それぞれにワークシートがついていますので、個人ワークとして活用できます。
 じっくり、自分と向かい合って、自分の可能性に気づくことができます。ワクワクしながら自分企画ができるのではないでしょうか。

(3)好きなことでお金を稼ぐ「副業」のすすめ

「好きこそものの上手なれ」という諺があるように、人間は好きなことには、熱心に努力をするので上達が早いです。この「好き」からスタートすることは、納得がいきます。好きなことが仕事になるというのは、サラリーマン時代(本業)は難しいかもしれませんが、副業ならチャンスがあるでしょう。
 但し、著者からの大切なメッセージを忘れてはいけません。それは、「今まで以上に本業に対して真摯に取り組もう」です。現実逃避型の副業では、錆びた刀で戦うようなものだと思います。本業あっての副業であることを肝に銘じるべきだと思います。
 著者のケース(好きなこと)はアートで、アートで新しい生き方を見出して美術大学の大学教授に転身したストーリーが著書の中で語られています。著者直伝の「アート思考」の磨き方は、定年後の稼ぐ力として開花します。
 

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