著者 加藤俊徳
発行 (株)クロスメディア・パブリッシング
2022年8月1日 初版発行
脳内科医、医学博士
(1)「いい自己肯定感」と「悪い自己肯定感」がある
自己肯定感とは、「自分の価値を認め、存在を肯定する感覚」である。
自己肯定感も自己否定感も、一種の脳の癖=回路のようなものである。
脳はいくつになっても常に成長し続ける。正しく脳を使ってさえいれば、脳は勝手に自己肯定感を強化するべく働く。
自分を正しく評価するためには、その大前提として自己認知ができていなければならない。しかし、脳の癖で、自分自身の姿を正確に見ることができない(認知の歪み)。
認知の歪みとは、一般化、結論の飛躍、誇大・過小評価、白黒思考、極端なマイナス化、ラベリング、すべき化などである。
自己認知とは、「自分の価値観や性格、長所と短所を自分自身で認識すること」である。
つまり、自分を客観的にしること。それを受け入れることである。
脳にはそれぞれの役割に応じた「8つの脳番地(思考系、感情系、伝達系、運動系、聴覚系、視覚系、理解系、記憶系)」がある。それぞれが緊密に情報をやり取りしながら働いている。
自己認知は、特に、理解系、思考系、記憶系が働いてる。認知の歪みを取り正しい自己認知でよって自己肯定感を取り戻すことを3つの脳番地で関連付ける。
まず、記憶系脳番地に刻まれた「過去」を書き換える。失敗ではなく、貴重な経験と肯定する。
すると、理解系脳番地が働き、自分の過去とその意味を、新しいストリーで「理解すること」になる。
最後に、これから同じような体験をしても、マイナスに捉えるのではなくプラスに捉える思考が身につく。つまり、思考系脳番地の新しい回路が生まれる。
自己肯定感がアクセルとしたら、自己否定感はブレーキである。両方が働くことで安全に走ることができる。ある程度の自己否定の要素があってこそ、健全な人格が保たれる。
自己否定というマイナスを克服することで、自己肯定感がより強固なものになる。
大事なことは、プラスもマイナスも含めて現実をありのままに認め、受け入れること(自己受容)である。自己肯定感は、自己認知をもとにしている。
男性は、自己認知ではなく「他者認知」=社会評価で自分を判断する傾向が強い。一方、女性は、社会的評価に頼ることができない分、自己認知をせざるを得ない。
自己肯定感には、「社会評価に基づいた自己肯定感(他律性自己肯定感)」と自己認知に基づき「自分の内的基準に基づいた自己肯定感(自律性自己肯定感)」の2つがある。
ビジネス社会は他者評価社会なので、他律性自己肯定感が優勢になる傾向があるが、非常に不安定である種の不安がつきまとう。しょせん第三者によって「つくられた」基準(都合に良い基準)である。
自己肯定感も自己否定感も、一種の脳の癖=回路のようなものである。
脳はいくつになっても常に成長し続ける。正しく脳を使ってさえいれば、脳は勝手に自己肯定感を強化するべく働く。
自分を正しく評価するためには、その大前提として自己認知ができていなければならない。しかし、脳の癖で、自分自身の姿を正確に見ることができない(認知の歪み)。
認知の歪みとは、一般化、結論の飛躍、誇大・過小評価、白黒思考、極端なマイナス化、ラベリング、すべき化などである。
自己認知とは、「自分の価値観や性格、長所と短所を自分自身で認識すること」である。
つまり、自分を客観的にしること。それを受け入れることである。
脳にはそれぞれの役割に応じた「8つの脳番地(思考系、感情系、伝達系、運動系、聴覚系、視覚系、理解系、記憶系)」がある。それぞれが緊密に情報をやり取りしながら働いている。
自己認知は、特に、理解系、思考系、記憶系が働いてる。認知の歪みを取り正しい自己認知でよって自己肯定感を取り戻すことを3つの脳番地で関連付ける。
まず、記憶系脳番地に刻まれた「過去」を書き換える。失敗ではなく、貴重な経験と肯定する。
すると、理解系脳番地が働き、自分の過去とその意味を、新しいストリーで「理解すること」になる。
最後に、これから同じような体験をしても、マイナスに捉えるのではなくプラスに捉える思考が身につく。つまり、思考系脳番地の新しい回路が生まれる。
自己肯定感がアクセルとしたら、自己否定感はブレーキである。両方が働くことで安全に走ることができる。ある程度の自己否定の要素があってこそ、健全な人格が保たれる。
自己否定というマイナスを克服することで、自己肯定感がより強固なものになる。
大事なことは、プラスもマイナスも含めて現実をありのままに認め、受け入れること(自己受容)である。自己肯定感は、自己認知をもとにしている。
男性は、自己認知ではなく「他者認知」=社会評価で自分を判断する傾向が強い。一方、女性は、社会的評価に頼ることができない分、自己認知をせざるを得ない。
自己肯定感には、「社会評価に基づいた自己肯定感(他律性自己肯定感)」と自己認知に基づき「自分の内的基準に基づいた自己肯定感(自律性自己肯定感)」の2つがある。
ビジネス社会は他者評価社会なので、他律性自己肯定感が優勢になる傾向があるが、非常に不安定である種の不安がつきまとう。しょせん第三者によって「つくられた」基準(都合に良い基準)である。
(2)ありのままの自分を受け入れるすごい自己肯定感 10の強み
自律性自己肯定感の強い人は、ありままの自分を受け入れることができる。他者からの否定的な評価や自分の現状に対して、自分を見失ったり、自信をなくして落ち込んだりしません
(3)脳の中から「自己否定」を追い出す方法
<自己否定しやすい人の8つの特徴>
①他人の評価に依存している人②自分に嘘をついてしまう人③愛情を受けていない人
④道徳心、公共心が低い人⑤共感力が欠如している人⑥無理に現状変更しようとする人
⑦根拠のない優越感に取りつかれている人⑧完ぺき主義の人
<自己否定をスパッとやめる方法>
❶右脳の自己否定を左脳で抑える❷おうち時間を減らす❸運動で肯定感を高める❹目標のある生活へ❺将来の選択肢を増やす❻肯定感が上がる人とつき合う❼自分基準をつくる
①他人の評価に依存している人②自分に嘘をついてしまう人③愛情を受けていない人
④道徳心、公共心が低い人⑤共感力が欠如している人⑥無理に現状変更しようとする人
⑦根拠のない優越感に取りつかれている人⑧完ぺき主義の人
<自己否定をスパッとやめる方法>
❶右脳の自己否定を左脳で抑える❷おうち時間を減らす❸運動で肯定感を高める❹目標のある生活へ❺将来の選択肢を増やす❻肯定感が上がる人とつき合う❼自分基準をつくる
(4)自分を肯定する基準をつくる
<自己基準の作り方>
①やりたいことを紙に書き出してみる②最高に面白かったことのランキングを付ける
③人生の成功とは何かを決める④美の基準を決める⑤手本とする人を設定する⑥自分の人生訓をつくる
①やりたいことを紙に書き出してみる②最高に面白かったことのランキングを付ける
③人生の成功とは何かを決める④美の基準を決める⑤手本とする人を設定する⑥自分の人生訓をつくる
(5)あなたの宿に自信が宿る10の習慣
①100日カレンダーで生活リズムを整える ②1日7時間の睡眠をとる
③毎日5kmの朝散歩する ④くり返しをやめる ⑤別の場所に人間関係をつくる
⑥逆から考える癖をつける ⑦スマホの電源を切り、2m離れた場所に置く
⑧身の回りの整理整頓をする ⑨誘いはとりあえず乗ってみる ⑩時間を先取りする
③毎日5kmの朝散歩する ④くり返しをやめる ⑤別の場所に人間関係をつくる
⑥逆から考える癖をつける ⑦スマホの電源を切り、2m離れた場所に置く
⑧身の回りの整理整頓をする ⑨誘いはとりあえず乗ってみる ⑩時間を先取りする
(6)感想
本屋さんの心理学読本のコーナーにいくと、自己肯定感に関する本がたくさん並んでる。これは、如何に、自己否定している人が多いかを物語っていると思います。その中で、脳の名医が教えるというところに興味を持って、この本を読みだしました。
自己肯定感も自己否定感も能力ではなく、脳の一種の癖と考えれば、なにかホットした気持ちになりました。メタ認知して、脳の癖に引っ掛かってる自分に気づき、そこから軌道修正できる心の余白ができるような気がします。
いい自己肯定感(自律性自己肯定感)と悪い自己肯定感(他律性自己肯定感)があるというのは、目から鱗でした。たしかに、他者評価社会では、自己を肯定する基準(自己基準)を持ちづらいので注意しなければならない。
自律性自己肯定感の前提には、正しい自己認知(認知の歪みに注意)と自己受容(ありのままの自分を受け入れる)ことがあることを忘れてはならない。
日々の生活習慣の中で、脳のWell-being(良い状態)を維持していきたい。自ずと脳は成長していくのだから。
自己肯定感も自己否定感も能力ではなく、脳の一種の癖と考えれば、なにかホットした気持ちになりました。メタ認知して、脳の癖に引っ掛かってる自分に気づき、そこから軌道修正できる心の余白ができるような気がします。
いい自己肯定感(自律性自己肯定感)と悪い自己肯定感(他律性自己肯定感)があるというのは、目から鱗でした。たしかに、他者評価社会では、自己を肯定する基準(自己基準)を持ちづらいので注意しなければならない。
自律性自己肯定感の前提には、正しい自己認知(認知の歪みに注意)と自己受容(ありのままの自分を受け入れる)ことがあることを忘れてはならない。
日々の生活習慣の中で、脳のWell-being(良い状態)を維持していきたい。自ずと脳は成長していくのだから。