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24色のエッセイ

著者 ふみサロエッセイ集制作委員会

発行 みらいパブリッシング

  2021年6月26日 初版第1刷

 

(1)エッセイに挑戦

「24色のエッセイ」を課題図書として、25色目になったつもりで、生まれて初めてエッセイを書いてみました(書きたくなりました)。

【結んで開いて、その手を心に!】

ある晩、一通の郵便物が届いた。開けてみると「24色のエッセイ」という本であった。普段、エッセイの類は読まない。書店に行って、絶対行かないコーナーである。なので、なにか強制ギブスをはめられた感覚(なんじゃこれ!)に陥る。

天からのギフトなのか、表紙のデザインを見ていると、なにか心地よい違和感に変化してきた。アートは、人の想像性を高めるのか? 24色ってどんな彩りなんだろうと興味が湧いてきた。

何で24なんだろう? 24で思いつくことは、大ファンだった元読売巨人軍の高橋監督の背番号(現役時代)だ。24色ってどんなチームカラーなんだろうか?

あと24と言えば、壷井栄著の「二十四の瞳」だ。12人の児童の個性に輝く二十四の瞳を濁してはいけないと一人の先生が振舞う小説だったか。24色ってどんな個性なんだろうか。

色、彩りで思い出すのは、Mr.Childrenの彩りだ。とても好きな曲で、以下のフレーズがお気に入りである。
「僕のした単純作業が この世界を回り回って まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑」

こんな感情に揺さぶられて一冊の本と向き合うのは、はじめての経験だった。
段々、どんな人が書いたのだろうか興味が湧いてきた。おそらく、仕事柄なのか人の生き様にはとても興味がある。

それで、著者別にエッセイを読んでみた。何回も本のページを行ったり来たりするので、こんなに手あかがついた本は、今までにないのではないか。

課題図書に応じてエッセイの文脈は違うが、著者の生い立ち、家族環境、仕事などから影響を受けたものの見方や感じ方などが出ていると思った。

最後に著者のエッセイを読んだ後に、著者一覧を見て、どんな人という自分の想像と答え合わせをするのも楽しかった。

24人のエッセイで、共感した考え方や表現などを書き出してみた。改めて、一気に読み通しみた。今までの人生経験を各人が24色の色眼鏡をかけて意味づけをしていると思った。

何か、人間の無限大の可能性と自由を感じた。これが多様性の醍醐味なんだろうなあ。不思議な世界だ。

自分のものの見方や感じ方は、長年生きていると固まっているなあと感じた。これは、確かに個性と言えるかもしれないが、アンコンシャス・バイアスにもなることも意識しておかなければならないと思う。

時々、色眼鏡をかけていることされ忘れてしまう。手遊び歌に、「むすんでひらいて」があるが、人間は、自分のものの見方で硬く手を結んでしまう。それを、強制的に開いて、その手を上ではなくて自分の心に当てて内省すべきだと思う。自分の内なる声を聞くということだ。

本書との出会いは、私にそのような経験をする機会を与えてくれた。24名の著者皆様に、感謝の気持ちで心は満タンである。多くの気づきをありがとうございました。

(2)エッセイから共感したものの見方、感じ方、思い(著者別:50音順)

【朝日陽子さん】 発育発達トレーナー
かつてのわたしのようにしんどい子育てをしている母親を救いたい!
一人じゃないよ! 大丈夫! 一緒に子育てしよう!

結婚は墓場だと思っていた私が「子育てして人生が豊かになった!」と思える日が来るなって、思いもよらなかった。

【阿部勇二さん】 Twitterコンサルタント・活用トレナー
自分の持っているささやかな知識や経験で他者と共感できるって、最高です!
たくさんつぶやくと、誰かと繋がり化学変化が起きて、新しい自分にめぐりあえたりします。

世の中は、ある意味豊かになりましたが、誰かをサポートする豊かさは減ってきていると思います。

うつという病気の情報をシェアするだけでなく、大切な「寄り添う」の意味を教えてくれました。

自分の経験や知識をシェアしたり、活用したりすることで、社会貢献となり、それが自分にフィードバックされ自己成長をもたらすそうです。そう考えると、ドキドキします。

【伊藤よしきさん】 一般社団法人日本菜食キッチンヒーラー協会代表理事
それだけを見れば、悪いことに思えても、全ては、良い方向に変わっていくためのきっかけなのかもしれない。

そうやって様々な環境や人々の調和的に生きていけるように、気付かせてもらっているのではないか。ようやくそう思えるようになったのだ。

【今村公俊さん】 会社員
「普通」であることから自分を解き放ち、「ヘン」になることで心のバランスがとれるのではないだろうか。

社会の常識に縛られない自由な生き方には惹かれるものがある。そんな人たちに憧れるのは、やはり自分の生き方を窮屈に感じているからだと思う。

ピンチがチャンスになるなんて、何が幸いするのかわからない。
足元にあって気づかない幸せというのはとても多いのではないか。気づきが多いほど、幸せは搾取されないのではないかと思う。

自分が思っているほど、周りは自分のことなど、それほど気にしていないのである。
みんな自分のことで精一杯で、他人に気を配る余裕などないからだ。それならば人の顔色を窺う必要などない。

【大森奈津子さん】 元公立小学校教員。悩める心の救済カウンセラー
自分にもチャンスがあるように思えてきた。ただ発信し続ける。これならできるかも。
心を燃やせ。心が原動力になる、これを強く問いかけている。

鬼滅の刃は、大人でも考えさせられる生き方の教科書でもあるといえるかもしれない。
心の炎だけは、消さないようにして。

私は、今病んでいる人に伝えたい。未来は変えられると。
人が笑えるのは人が信頼しあって、安心し、安全である環境にあるからで、だからこそ信頼も私には欠かせないものだ。

私はかけがいのない一瞬一瞬を生きていた。いや、生きさせてもらった。

【河和 旦さん】 障害のあるIT指導者
障害者と健常者がともに学ぶ場が必要だと感じる。
障害者が無理をせず、のびのび生きていける社会が実現してほしいと願っている。

父滅という環境でも、社会に適応できる人とできない人がいるというのは、子ども時代に父親や母親と同じ役割の大人と出会えるかどうかで決まるかもしれない。

【かわいはなこう】小学校2年生の双子の母親
父が好きであった物の一つでも、私がその後継となり、いつの日にか父が味わった感覚を共にしたい。

外側の行動や癖の裏の部分を想像することで、心は近くなるのではないか。

【Kokkoさん】 メンタルセラピスト
未来は今日の続きにあります。今日の変化が、未来の変化になる。
未来は今日の続きにある。ならば、今日をどう生きるか。

自分で自分をダメにしない。自分で自分の未来をあきらめない。
「どんな自分になりたいか?」ずっとずっと頭の片隅で考えながら生きてきてよかった。
今日の自分が未来の自分を作る。

みんな揃って楽しくごはんを食べることで、人生に負けない力を得て、温かい心を育むことができるのに。

心が回復するまではのんびりボーっとするのが一番。
しっかり心が回復すると、前よりもその傷ついていた部分は強くなる。

他人に読んでもらう前提で自分の体験や気持ちを表に書いてだす。自分を他者目線にして読み返す。それを日記として書き続けることで、自分自身の心の変化や自分の未熟なところや成長しているところに気づくことができる。

いいところを見つける。信じてじっくり付き合う。それによって人は開花できるのだと、自分で自分を見ていこう思う。

未来はいつだっていつからだって明るくしていける。

【坂本圭さん】サッカー研究家
落書きのあるところには自由がある。それは表現の自由であり、自由への闘争だ。
人間は皆同じだと考える人が多い日本に対して、人間は皆違うと考える多様性が認められる国の人々。

20世紀までのリーダーの役割は「方向を定め、重要な決定を下し、社員たちを鼓舞する特別な人物」であった。父性そのものだ。

父性とは、20世紀までのリーダーシップのあり方のようだ。それは男女差別を前提とし、画一化された父親像を念頭に置き作り出されたものだ。

孔子は「指導者になるためには、まず、人間にならなくてはならない」と言う。
20世紀型の父性ではなく、性別を超えたあるがままの人間を理解する人間性のある教師が求められる。

【吹田栞里さん】 ハンデのある子どもの育て方アドバイザー
今、この瞬間を生きていることを感じよう。人は、いつかは死んでしまう。

守るべきものはあると、死ぬことが怖くなる。死への不安は、いつも私の至福と隣り合わせに存在している。

【添田衣織さん】 こども教育シンフォニー主宰。
息子はかわいい小さな表現者。何は良いとか悪いとか関係なく、誰かと比べることも知らない年齢。
子供は自由に表現している。個性を大切に、自分のリズムを大切に。

知恵とは、言葉を駆使して何をするかである。英語でも日本語でも、どんな言語でもいい。
言葉を使って自分を自由に表現しよう!

感性、感じることでこそ自分を知る、自分の内面をよりよく、わかることができる。
あたまでっかちで考えているうちは、本当の自分など本当にはわからないものだ。
「考えるな! 感じろ!」(ブルース・リーの言葉)

文章を書くことは、自分を表現できる最高の時間である!

【つるたえみこさん】 一般社団法人日本支援助言士協会会長
学ぶことが面白くなったのは仲間とのつながりだった。心理の学びは「自分」を知る作業でもある。

自分を受け入れ他者を受け入れるコミュニティの心地よさ、快適さをたくさんの人に経験してほしいと、思いはじめていた。

カウンセリングを学ぶのに遅いということはない。いつからでもスタートできるのだと勇気をもらえる。

パッチワークのように世界の人々がつながる---それが私の理想のコミュニティ。カウンセリングを学んで自分も他者も好きになってもらいたいと思っている。

父性原理が機能できないときの負のドラマは、今もいたるところで展開されている。

【中村美香さん】 ライター。子育てハッピーアドバイザー。
人は、何の成果も出せなくても、何か行動を起こさなくても、ただ存在しているだけで価値がある。

何かを成し遂げることは、行動することは素晴らしい。しかしその前提は、ここに存在していること、なのだ。

「正解」を探す癖はなかなか抜けず、今でも、つい、外側に答えを求めてしまう。ここ数年でようやく、それじゃいけない、自分の中に答えを見つけようと思い始めた。

自己探求がライフワークになった。考えるのではなく、感じよう。少しずつだが、感情を味わい、それにもとづいて行動することに近づいてきている。

まだ、道のりは果てしないが、私は生まれ変わろうとしている。

【ねもとよしみさん】 菓子店「スコーンドルフィン」店主
戦闘モードから解放され、鎧が脱げて女にもどる時間。体にたまったお疲れ様が溶けてゆく、毎日の大好きな「マイ名湯」となっている。

【羽木佳子さん】 フリーランス
つまんないな、と思いながら神社に行った私は、神様に見抜かれていたのかもしれない。何事も、心がけって大事ですね。

自分で道を切り開いていく時代。ヒントはイタリアの頑固親父にある----のかも?

仕事も、時間の使い方も、髪型も、それ以外でも、何だって、こうすべきと考えてしまうと
苦しくなってしまう。誰にだって、OPTION Bがあっていいはずだ。

独創的という言葉に惹かれる。独りで新たに創っていくと考えると、大変だなぁと思いつつ、楽しみでもある。

【花野井美貴子さん】 アフィリエイター
大事なのは、自分をさらけ出すことであり、自分をさらけ出すことで自我を解放していくのだ。

座禅を続けることによって、以前よりも自信がつき、怒ることも少なくなったような気がする。

敢えて共通点を見つけて、イマジネーションしてみるといいらしい。

【瓶子かずみさん】ストレスフリーライフプロジェクト主宰
どこにでもいる普通の人々が「物語の語り手」になり自分の人生や価値観を見つめ直し、文字を「読む人」から「奏でる人」になっていく物語である。

【真恵原佳子さん】 オーガニック好き主婦
バンクシーもまた、私の世界の見方を変えてくれたのです。

あらゆる情報が、一般の人々に知らされるべきものとそうでないものに選別され、私たちが知るべき重要な情報が秘匿されている。

【南由佳さん】アスレティックトレーナー
自律した関係性でチームを作るためには、親が自分自身の人生を生きて、自分が望む生き方を子供に押し付けず、子どもたちが失敗する自由を与えてあげてほしいと強く感じている。

【みやけちあき】 主婦のウエブ起業家 主婦のひとり時間専門家
心の本音が外にでるとき人は誰もがバンクシー。
他人と違っていることで私たちは生きられる。

日常を非日常に、平凡を非凡に、不足を充足に、変えられるのは自分だけ。
主婦の規格を一歩出て、人とは違う自分でいたい。

一人カフェで主婦再生。主婦に必要な 3つのR(Reset Recharge Renewal)。
 
【村上美保子さん】 ママのイライラを笑顔に変える専門家、子どもカフェを主宰
死に様は生き様。それを一生かけておばぁが私に教えてくれた。

人生で初めての経験、本当の私は愛と経験の中で生きたかったのだと、自分の魂に触れるような感覚だった。

私はどんな時もがんばって「愛」と「感謝」を伝え、自分本位だった考え方を改め相手に共感するようにがんばった。ぎこちない自分の違和感を抱きながら。

がんばれば結果がでる時代は終わり、しなやかにゆるく生きることが生きやすい世の中になった。戦うのはやめて「愛の循環」の中に身を置こうと思う。

【横須賀しおんさん】 詩人、著述家
「ヘンタイよいこ」を卒業して「真のヘンタイ」に成り始めた頃の淡い思い出だ。青春の始まりの一ページである。

誰からどのように学ぶにかは、とても大事な要素であるように思えるのだ。どのような先生から学ぶにかによって、一生が変わるかもしれないのだから。

ふしあわせなんて、ことばはないから、みつけたら、しあわせにかえればいい。

【横山人美さん】 パーソナリティコンサルタント
英語との出会いが私の人生を大きく変えた。

孤独は一歩ずつ前へ進むたびに味わったことのない無限の自信と夢へつながっていく。そんな勇気を与えてもらった遠い日の思い出は、今も生きる糧となって心の中に息づいている。

あなたの笑顔は天性のものですよ。大切に守りなさい。心の真中に輝き続けている。
人生はどんなことがあっても幸せに輝き続ける。

【吉田真理子さん】ゆるゆる健康運動指導士&フィットネス作家
カバンが空になり、自分の中も空になる。心地よい疲労感は頑張った証し。

私は「自分から辞める」ことを放棄した。ご縁をいただいたものは、「終わるまで続ける」。
私の価値観はずっとブレることなくきているんだな、と確信。

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