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FREE,FLAT,FUN これからの僕たちに必要な マインド

著者 伊藤羊一

発行 (株)KADOKAWA

2021年5月26日 初版発行

Zホールディングス(株)zアカデミア学長他

(1)FREE、FLAT、FUNに生きよ!

❶FREE
FREEとは、常識から解放されて、ひとりの人間として自由に生きることです。

❷FLAT
FREEな状態になっていくことで、一人ひとりが自分のありたい姿を見つめる機会が増えてきます。自分が「こうありたい」と思える生き方ができる状態になります。

自分らしさは多様なものですので、一人ひとりが違う存在であり、それをリスペクトする意識が醸成されます。

❸FUN
自分の意思で自分の行動を決めることができれば、楽しくハッピーになります。

(2)Lead the self

大切なことは、自分の人生を生きることです。そのためには、自分に問い続けなければ、つい周囲からの指示や依頼に、基づいて行動し、他人の人生を生きてしまうことになります。

自分で自分を導くとは、自分に対してリーダーシップを発揮することです。
このリーダーシップの原点は、「自分を知ること」です。「自分はなにを大事に生きているか」を「内省」と「他者との対話」によって知っていくことです。

過去を振り返り、現在を知り、未来に想いをはせる、そして、行動する、これを続けることが自分を導く、ということです。
自分の信念、つまり「譲れない想い」に従って意思決定するしかありません。

想いさえあれば、自分で決めて、宣言し、実行し、振り返ることを繰り返すうちにどんな人でも自分を変えることができます。
自分を変えていくには、変化を妨げる本質的なメカニズムを知っておく必要があります。
自分を変えるためには「演じる」しかありません。


(3)Lead the people

人はみなオンリーワンで、FLATに、一人ひとりがリスペクトされるべき存在です。
リーダーの仕事は「チームをゴールに導く」ことで、以下の4つが仕事の本質です。
①ゴールを設定し、チームで共有する
②プロセスを明確にして導く
③安全・安心な職場にする
④個人の才能と情熱を解き放つ

リーダーのコミュニケーションには以下の2パターンがあります。
①1:N
②1:N×N (Nは、チームの人数)⇒1on1ミーティング⇒メンバーの目標達成と成長を支援する場

相手の感情を受け止めると、自ら考えはじめる。
人は経験を通して成長する。
傾聴、質問、承認で自発的な行動を引き出す。

リーダーはwhy(存在意義)を伝えよ。
リーダーには、会社のWhyと自分とチームのWhyをシンクロさせるアプローチが必要です。

リーダー自身が「譲れない想い」を持ってこの瞬間を生き、それをメンバーに本気で語りかけます。メンバー自身も「譲れない想い」を知ることが前提です。
リーダーは、「自分がどんな想いでこの仕事に臨み、いまなにをしたいのだろうか?」を考えます。

(3)Lead the society

様々な価値観を持って生きる一人ひとりが輝き、笑顔で過ごせる社会、世界中の一人ひとりが、生き生きと働きながら人生を楽しむ社会を目指す(想い)。

未来にこの想いをはせると、それまでの自分とは違う次元の関心に変わっていきます。
終わりなきビジョン(強い未来への想い)に向かって、人は利他的になる(利他的な利己の確立)。

理想の世界に共感すれば、みんなで頑張れます。みんながみんなの持ち場で頑張れば、いつかその理想の世界は実現するはずです。
想いのために、あらゆる努力をしましょう。

自分が本当にやりたいことは、自分に与えられた仕事で成果を出せば、いずれできるようになります。いまの目の前の仕事に集中し、そのうえで少しだけ幸せな社会について想いをはせます。

(4)感想

著者の「譲れない想い」という言葉に共感をしました。私の言葉で言えば「パッション(熱意)」になります。具体的に言えば、「○○○せざるにはいられない」、「○○○しないと自分ではいられない」と表現できる内発的な動機、魂を鼓舞するもの、生命の根源的なエネルギーに該当するものです。

この想い(パッション)がすべての原点になります。これがなければ自分の人生を生きているとは言えません。自分をリードする時の原動力になります。

この想い(パッション)をはせるためには、自分を徹底に知ることが必要です。自己理解、自己認識を深めなければなりません。自分自身と素直に向き合う内省(リフレクション)する力が求められます。自分の内なる声を聞くということです。

今回の新型コロナウイルス感染拡大(パンデミック)で、テレワーク、ワーケーションなど新たな働き方改革で、自分と向き合う時間が取れるようになった方も多いのではないでしょうか。新たな自分を発見するチャンスでもあります。

アフターコロナに向けて、働き方、生き方、学び方のリデザインが求められていると思います。これは、時代が問いかけている我々の人生の課題でもありますので、自分ドリブンで向かい合い答えを出すしかありません。

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