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拙著の書評をいただきました!その5

私が所属している東アジア経営学会国際連合産業部会のサロンにご参加いただいた末永秀雄様から拙著の書評をいただきました。

末永氏は、大手電機メーカーに就職し、現役を退いた後も生涯学習ということで日々切磋琢磨されております。人生の大先輩に拙著をご一読賜り書評までいただいたことは、大変光栄なことです。どうもありがとうございました。

(1)書評  もし、アドラーが「しゅうかつ」をしたら についての私見

 アドラーは目的論をベースにWhatの深堀をするでしょう。これは非常に大事なことだと思います。常にWhat do you think? I think so. Why not? Why? Why? を自分軸に繰り返し質問することで問題の核心にだんだん迫っていくことが大事。
 自分の会社の強み・弱みを知ること。だから何をやるべきかをポジティブに考えて創造的な自分を鍛えること。世の中にないものを他社に先駆けて設計して競争に打ち勝つことです。
 私は「新機能デバイス」を世の中に出して世間の反応を見る!アドラーの習活すなわち「学習する活動」で自分磨きの学習を続け、[Plan・Do・See・Check・Analysis]を繰り返し、その結果「新製品」を出す努力をしました。

 ①シェイクスピアの「to be or not to be, that is the question」 
 ②デユーイの問題解決型学習 
 ③デカルトの「我思う。故に我あり」哲学的な思想に基づいて行動しました。
 シェイクスピアの「to be or not to be, that is the question」を引用した私の意味するところは、[ be or not to be]・[存在するか存在しないのか]・[問題があるのかないのか]を何度も自問自答しながら問題を解決していくためのツールとして使いました。
 KT法でいう[is or is not]という考えです。ひとり悩んで自問自答しながら、売れるための商品・すなわち[世の中に全くない新しい機能を備えたデバイス]を設計するための発想は何か?
 シェイクスピアもきっと悩んで悩んでまた悩んで名作を作っていったのではないかと思いながら、自分流にKT法などを習得しながら問題解決のツールとして使い、常に積極思考(ポジティブシンキング)で対処してまいりました。
 KT法(*1)でいう「関心事の列挙」から「優先順位」をつけて[is is not 分析][Why? Why? Why? Why?][なぜ・なぜ・なぜ・なぜ] を追求しながら問題をあぶりだす。これらのツールを繰り返し使って新しい商品を創造する。これはトヨタの生産方式・かんばん方式の応用編かも知れません。
(*1)KT法とはアメリカの社会心理学者C・ケプナー博士と社会学者のB・トリゴー博士の2人によって創設された問題解決意志決定法であるケプナー・トリゴー法のことです。

 問題点を正面から見つめて考えると答えがでてこない。そういう時に糸川英夫の「逆転の発想」で問題にアプローチするときもありました。稲盛先生の「利他の心」かもしれません。  
 自己流の問題解決法であったかもしれません。[Plan・Do・See・Check・Analysis]を繰り返しながら新商品開発にチャレンジしました。
 何回も繰り返しPDSCAを回しながらcritical thinking がどこなのか?ボトルネックがどこにあるのか?を追求していくことが大事だと思いました。
 自分たちの強み弱みはどこにあるのかを分析しながらベストソリューションの道をさぐっていく戦略的思考能力をマスターしていくことが大事だと思いました。

(2)筆者からのコメント(感想)

 拙著の本の書評を超えて、自らの会社人生を意味づけながら、末永様の生き様が語られていると思います。これは、筆者が提言したキャリアデザインモデル「しゅうかつ」の中の充活をしていると思います。
 書評を読んでいて、末永様の新機能デバイスを開発したいという強い思い、気概が伝わってきます。
 拙著の中で、事例で挙げた作家 徳富蘆花が言った以下の言葉を思い出します。
    『「人間の本当」を書きたい。書かないと自分ではいられない』
 おそらく、末永氏の会社人生は、このような境地だったのではないでしょうか。
 末永氏は、働くことと生きることを統合して、自分の人生を振り返りながらも、さらに人生を豊かにするために、前に歩み続けています。
 このような末永氏の姿に、敬意を表したいと思います。

<上図の補足説明>
 働く目的について、目的の上位化(目的の手段化)をすることによって、最後は目的と手段が同じ状態に行き着きます。それは、人生の目的とも統合されて働く生きがい(筆者の造語)を感じる境地に至ります。
 石切職人の喩え話を事例にして目的の手段化を示しています(拙著の67ページから68ページ参照)。

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