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拙著の書評をいただきました!その3

Kさんから、グロナビのHPを通して、書評をいただきました。

Kさんが、おっしゃる通り、大学生に拙著は読んでもらいたいですね。

リアリティショックで入社3年以内で辞めていくような残念なファーストキャリアにはなってほしくないからです。

拙著をテキストに、15回のシラバスを作成していますので、大学のキャリア講座などの機会があればお受けしたいと思っています。

書評:長田邦博著『もし、アドラーが「しゅつかつ」をしたら―人生を豊かにするキャリアデザイン―』幻冬舎メディアコンサルティング、2021年。

本書は就活のための「ハウツー本」ではありません。本書の本質は、副題に示されている「人生を豊かにするキャリアデザイン」にあります。

さらにいうなら、アドラー心理学をベースに、著者のビジネス界での経験を踏まえて、人生100年時代を幸せに生きるための極意を、職に就く「就活」、学習する「習活」、そして充たす活動としての「充活」という3つの「しゅうかつ」にもとづいて解説した、人生の指南書であるといえます。

本書の教えをすべて実践したなら、歴史に名を残す偉人にもなれるかもしれません。

著者は本書の読者として、これから就職する大学生の他、社会人も想定しているようですが、やはり主たる読者は大学生であると思われます。本書では、読者が理解しやすいように図を多用する等工夫がなされています。

しかし著者は博学で、本書は心理学だけでなく、哲学、文学、経営学、経済学の知識も動員して書かれていますので、大学4年生になってからでは、一応理解できたとしても、それをすべて実践することはなかなか難しいかもしれません。

著者自身も、「キャリアの方程式を机上で書くことは簡単ですが、実践は難しいので、人生の修行だと思って取り組む気概が必要です」と述べています(実は書くこともそれ程簡単ではありませんが)。

それゆえ、本書の最もよい使い方は、各大学でキャリアデザインのテキストとして、2年生頃から活用してもらうことではないでしょうか。

2年生頃から読み始め、徐々にこの内容を実践しつつ、それを習慣化していくなら、仕事を通じてきっと豊かな人生を送ることができるでしょう。

評者が本書を見た時、その外観からいわゆる軽いビジネス書的な本だと思ってしまいましたが、それはまったくの誤りでした。

本書は心理的な病を持った人の心理学であるユングやフロイトの心理学に対して、「健常者の心理学」であり、「幸福の心理学」「ポジティブ心理学」の源流に位置づけられるアドラーの心理学を柱にすえた、まさに人々を勇気づける本格的な人生の指南書です。

多くの皆さんが本書を手に取り、幸福な人生を送られることを期待します。

なお、本書を5段階で評価するなら、「星5つ」です。

評者:K

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